代表インタビュー

会社は働く場所から、従業員が人生がやりたい事を支援する「器」になっていく。

私が社長になった2014年から、ハウスコムでは組織として、177店舗まで拡大し、本社のオフィスを新しくしたり、社内の働く環境を整えるなど様々なことを行なってきました。

5年ほどかけて、組織として基盤がしっかりしてきましたので、2019年からは本格的に従業員一人一人の「個の可能性」に、成長のギアをシフトしていこうと考えています。

私は日々、店舗を回っていますが、やはりハウスコムで働く人たちのポテンシャルはもの凄く高く、正直まだ自身が持つ能力の半分も出し切れていないようにも感じます。

よく、「最近の若者は仕事に対してやる気が感じられない」などという話を色々なところで聞きますが、私から言わせれば、最近の若い人たちほど、やる気と新しい可能性に満ちている人たちはいないのではないでしょうか。

私が20代前半で不動産営業の仕事を始めた頃は、今ほど不安定な時代ではなく、仕事一筋でとにかくやる気と根性さえあれば、努力が結果に繋がるという分かりやすい時代でした。

当時は、「個」というものを、そこまで前面に押し出さなくても、組織という大きな体制が個人をどんどん前に引っ張っていってくれたんですね。

しかし、現在はSNSやiPhoneなどが発達し、働き方や生活のサイクルが多様化して、組織全体が従業員たちを代表して一つのストーリーを描く時代から、従業員一人一人のオリジナルなストーリーが組み合わさって、組織全体のストーリーになるといった形にシフトし始めています。

今後の会社組織というものは、ただ単に属して、与えられた業務をこなし、給料をもらうというものから、従業員一人一人の人生でやりたいことを支援する「器」のような存在に変化していくことでしょう。

むしろ、個々の人たちが自己実現のために会社を積極的に利用するという気持ちが大切なのです。

例えば、皆さんには、明日急に「会社のリソースを使って好きなことをやっていい」と言われたら、すぐに脳と身体をフル回転させて、動き出す行動力はありますでしょうか?

もちろん、売上や営業を常に考えることは大切ですが、ずっとそのことだけを考え続けていると、自分の持っている新しいポテンシャルに気づかず、思考の筋肉がなまって、新しいことを考える筋肉がどんどん縮んでいってしまいます。

新しいことで100点を取ろうとするのではなく、50点でいいからすぐにやってみる。

私が20代で営業の世界に入った頃は、とにかく一つの仕事に集中し、営業のプロフェッショナルとして腕を上げていく時代でしたが、現代は「二刀流」と言われるメジャーリーガーの大谷翔平選手のように、二頭を追うものが三頭を得る時代でもあり、いま行っている業務以外の事にもどんどん挑戦していっていただきたいです。

100年時代と言われ、80歳で起業するのも当たり前になってくると、40代半ばというのは、まだまだ折り返し地点でしかなく、自信があるないに関わらず、どんどん新しいことに挑戦していかなければ、自身が持つ新しい可能性を見つけ出せないまま人生の後半を迎えてしまいます。

徹底的に戦略を考えて、時価総額世界トップクラスになったアマゾンでさえ、行う事業の30%は失敗していると言いますから、新しいことで100点を取ろうとするのではなく、50点でもいいからすぐにやってみるという考え方を身につけて下さい。

そういった意味で、今年は会社としても、個々が活躍できる「器」としての環境をさらに整えていき、自ら手を上げて「◯◯の部署に行きたい!」と言える制度も作っていきます。

人間が死の直前に後悔するのは、「やって失敗した事」よりも、「やらなかった事」なのだと言いますから、やりたい事や行きたい部署があれば、今年は積極的にアピールしてみて下さい。

ここ数年で、残業時間などもかなり少なくなってきていますから、平日の夜や週末に色々なところに行ったり、様々な人に会ったりして、社外で得た経験を社内の仕事にどんどん活かしていただき、まだハウスコムの社内には無い新しい空気を持ってきてもらえると嬉しいですね。与えられて行うのは仕事ではなく、作業であり、仕事とは、まだ自分が知らない未知の分野への挑戦の積み重ねのことを指します。

今年はハウスコムという器を存分に活用して、自分のやりたい事を社内でどんどん行ってみて下さい。