会社行事

【第25期 経営計画発表会】より自由かつアジャイルに動ける組織体制へ。もう差別化できる要素は、行動力しかない。

5月10日にハウスコム全店舗をオンラインで繋いでの「第25期経営計画発表会」が行われました。

第25期のハウスコムは現在の組織体制を大きく変え、従業員がより動きやすい組織体制へと変化していきます。

ひと昔前は、一つの事業モデル、一つの技術が数十年続き、変化が比較的緩やかでしたが、2000年代に入ると、一つの事業モデルの寿命は30年から10年、そして、最近ではたった5年といったようなかたちで、どんどん短くなってきています。

賃貸仲介の領域も過去5年、特にこのコロナ禍ではこれまで経験したことがないような変化に見舞われています。

酒屋はコンビニに、薬局はドラッグストアに、そして、喫茶店はスターバックスに変化していったように、時代に合わせて素早く事業形態や組織体制を変化させていかなければなりません。

もともとスターバックスのロゴには「Starbucks Coffee」と書かれていましたが、現在は「coffee」というテキストが無くなって、「starbucks」だけになり、スターバックスはコーヒー以外の領域にも進出しています。

「Apple Computer」も「Tesla Motors」も同じように、「コンピューター」と「モータース」を取って、本業に囚われず様々な業態に事業を展開しています。

ハウスコムも賃貸仲介の領域だけに囚われず、ドメインをもっと広くして生活の様々な領域でお客様に価値を提供できるよう組織体制を変化させていきます。

グーグルで検索できる情報は全体の1割「本当に価値のある情報は地域の『人』が持っている」

これまで、多くの人は自分の住む街を自分で選んでいるように見えて、自分の本当の意志では選んでいませんでした。

ただ単に自分が生まれ育った場所、勤務先にアクセスが良いという仕事上の都合だけで、住む場所を選んでいたのです。

コロナ禍でリモートワークがニューノーマルになり、自宅で過ごす時間や自分が住んでいる街で過ごす時間が長くなると、住む街や部屋を選ぶ基準が変わり、利便性や家賃相場だけを見るのではなく、本当の意味で自分が住みたい街に住むようになっていきます。

コロナ禍になり、自宅で過ごす時間が長くなったことで、自宅の家賃に使うお金が上がっているという調査もあります。

実際、職場にアクセスが良い賃貸を探すだけであれば、ネットで調べて、オンラインですべて完結することも十分可能でしょう。

しかし、グーグルで検索できる情報は世の中の1割にも満たないと言われ、生活にダイレクトに関わってくるような情報は、その地域に住む「人」が持っています。

ハウスコムでは、今期から本格的に組織体制を見直し、東京の本社主導の組織体制ではなく、より地域社会に密着し、より地域主導で動ける組織に変化させていきます。

ハウスコムが地域のサードプレイスとして機能することで、グーグルでは検索できない地域の情報がハウスコムにどんどん集まってきます。

コロナ禍でグローバルの動きが一旦止まったことで、人々の関心はローカル文化にシフトしていき、地元のローカル文化がクラウドの波に乗って、世界にどんどん広がっていくのです。

最近では、旅行好きのインテリ層はあえて旅行代理店に行く人が増えているのだと言います。

旅行も家探しと同じようにグーグルで検索すれば、観光地の情報はたくさん出てきますが、本当に地域の隠れスポットのような情報は、地元の人としっかりと関係を築いている旅行代理店の人たちが持っているのです。

ハウスコムが地域でより動きやすい組織体制になることで、これまで以上に地域に密着した企業になり、グーグルでは検索できない地域の生の情報をお客様に提供できるようになっていきます。

若い人達の行動力は、お客様と企業の利益に直結する。

GAFAM企業が一番得意で、日本企業が一番苦手としているのがアジャイルな経営体制です。

意思決定が東京の本社に集中してしまうと、どうしても動きのスピードが遅くなってしまいます。

2020年以降は、技術的なイノベーションと平行して、NPOのような組織と協力しながら地域の問題解決をしていく時代になっていきます。

GAFAM企業はまず行動してから上手く行くかどうかを考えるのに対して、日本の多くの大企業は成功率が70%を越えなければ、新しい事業を実行できません。

実際、GAFAM企業の事業は半分以上が失敗しているのだと言います。

世界中から優秀な人たちが集まるGAFAM企業ですら、何が上手くいくのかは分からないわけですから、もはや答えのない世界で差別化できる要素は、企業の「行動力」だけなのでしょう。

トヨタの創業者である豊田佐吉は、発明に情熱を注ぎ、どうしても工場を自分の目で見てみたいという想いから静岡県から歩いて東京に向かい、東京中の工場を見てまわったというエピソードがあります。

特に若い人たちの行動力は、お客様や企業の利益に直結するため、よりフラットで動きやすい組織体制にシフトしていく中で、どんどん新しいことに挑戦していっていただきたいです。

何も失敗していないということは、何も新しいことに挑戦していないということでもあります。

事業のドメインは時代に合わせて常にピボットし、組織体制も事業やお客様の要望に合わせて柔軟に変化させていきます。

変わり続けるハウスコムの活躍を今期も楽しみにしていて下さい。